Jリーグでは質の高いFK・CKを蹴る事ができるキッカーが勝負の鍵を握る

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世界のサッカー界のトレンドとして、攻撃の戦術ではなく守備の戦術の方が進んでいる点が挙げられます。
そんな中、サッカーの試合においては少しずつながら流れの中からの得点が生まれなくなってきている状況です。2018年にロシアで開催されたFIFAワールドカップはその事が証明される大会となりました。数多くの重要なゴールが流れの中からではなくFK・CKといったセットプレーから生まれたという事実は、世界中で大きく報道された事で知られます。

日本のJリーグにおいても、セットプレーの重要性はどんどん高まっています。J2は世界有数の過酷なリーグと言われており、一度J1からJ2に陥落してしまったら簡単にはJ1に戻る事ができません。

2009年秋にJ1から陥落して以来、あと一歩のところで昇格を逃し続けている名門・ジェフ千葉はその代表例です。そんな状況の中、J1においてリーグ戦優勝は特に目標にしておらず、J1残留を目標にしている中小規模のクラブはビッグクラブとの対戦時に戦い方を変えてきます。
つまり勝利(勝ち点3)を目指すのではなく、守備をガチガチに固めて引き分け(勝ち点1)を狙うという戦い方です。

J1リーグ各クラブの戦力差は海外と比べて少ないと言われる中、守備をガチガチに固められてしまったらビッグクラブでも流れの中から得点を奪うのは困難です。そんな中、ビッグクラブは優秀なキッカーを保有する事を重要視するようになってきています。なぜならFKはキッカーの技術次第で点をとれるほか、CK時に打点の高いDFをゴール前に配置し、その選手に絶妙なボールを供給できれば高い確率で得点できるからです。